「時効になってるかも」といった不安の声も多く頂いています。
「請求したけど一部時効だった」といった残念な声も。
ここでは、時効を気にする体験談をご紹介し、「過払い金請求と時効」を解説します。
※ここで紹介するのは時効の体験談から一部を抜粋したものです。これ以外にもたくさん頂いていますので、気になる方は本文を掲載したページもご参照ください。
「時効」を気にする体験談の声1
もう令和だし、借りていたのもずいぶん昔の話。過払い金はすでに時効じゃない?
司法書士
あいきんくんお金を借りていた時期はあまり関係ないよ。返し終わったのがいつか、つまり完済日が時効10年の起点になる。
実は、何枚もカード使っていて、どのカードがいつ返し終わったかもわかない・・・
司法書士
あいきんくんああ、それはもうすぐに調べたほうがいいね。請求書や領収書などの書類も残ってないだろうし、取引履歴を取り寄せて調べるのが一番。完済からすでに10年近いカードは時効の危機だよ!
時効は過払い金請求最大のリスクと言っていいかもしれない。
時効となった過払い金は、一円も戻ってこないから。
まだ大丈夫だろうと放置したり、いろいろ気にしすぎるあまり遠ざけた結果、時効になった人は少なくない。
とてももったいない話だから、心覚えのある人は早めに調査しよう。
記憶あいまいで完済日もいつかはっきりしない人でも、取引履歴を開示すればバッチリとわかる。
また、「取引の分断」にも注意。
同じカードで一度完済し、再取引した場合、前に完済した取引分が時効になるケースも。
「前の取引分を時効で逃したおかげで、本来100万戻るところが50万しか戻らなかった」という話もチラホラあるから、急ぎ調査して確かめよう。
同一カードで複数回取引がある人は要注意
第1取引 | 第2取引 |
---|---|
1995~2002 | 2004~2015 |
時効 | 法定金利に改定されるまでの分 (多くは2007年まで)は請求可能 |
「時効」を気にする体験談の声2
完済から9年後に請求して何とか間に合ったけど、これが半年遅かったら危なかったかな?だって、ギリギリ駆け込んでも、調査やら何やらで時間を取られて、そこでタイムオーバーにならない?
司法書士
あいきんくんその通り。半年あれば間に合うだろうけど、9年11ヵ月の段階で相談とかされると、事務所としてはちょっと・・・てなるね。取引履歴の取り寄せだけでも数週間、業者によっては1ヵ月以上かかる場合もあるし。まあ、完済日の記憶もあやふやな場合は、とりあえず調べるしかないけど。
いつまでに相談開始すれば間に合うの?
司法書士
あいきんくん取引履歴の取り寄せや調査期間などを考えると、余裕をもって3ヵ月は欲しいかな。交渉を開始するまでの手続きは1日じゃ終わらないし、特に取引履歴の取り寄せは業者次第のところがあって、こっちがいくら急いでもどうにかなるものじゃないからね。調査そのものに時間はかからないけど、業者にお願いする取引履歴の開示にはお時間もらうことを理解いただきたい。
依頼が成立し、業者に過払い金請求をかけて交渉がはじまってしまえば、時効の進行はストップして中断になる。つまり時効は免れるということ。
調査中の間は過払い金請求手続きがはじまってない状態だから、調査に要する時間までを計算に入れておかないといけない。
だからギリギリに相談された過払い金請求は事務所側にもリスクがあり、断られるケースもままある。相澤法務事務所でも「ごめんなさい」となるかもしれない。
また、事務所の事務処理の遅さ、放置されるといった体験談も頂くから、そのような事務所側の落ち度で時効になるパターンも注意したほうがいいよ。
「時効」を気にする体験談の声3
過払い金請求して70万円戻ってきたけど、4社のうち2社時効だった・・・
司法書士
あいきんくん開所して10年以上になるけど、「請求したけど時効だった」「取り戻せたけど一部時効になってた」という話はここ最近特に聞くようになった。「すでに時効」あるいは「時効予備軍」は、まだまだいると思う。
時効になった分は、もうあきらめるしかないの? 情けで10%くらい返してくれない?
司法書士
あいきんくん残念だけど、その可能性はほぼないね。一応言っとくと、時効になっても請求できないわけじゃない。ただ、法律で決まっていることだから、訴訟を起こしても負けるか、棄却される可能性は高い。あとは直接業者の担当者に掛け合って懇願するとか・・・お情けで返してくれるとはとても思えないけどね。
時効になるまで放置する理由はさまざま。
単純に忘れていた、という人もいれば、完済日を勘違いしていた、なんて人も。
また、「どうせ少ないだろう」「費用が高いから」「借金バレるのが怖くて」などの悩みや心配事が邪魔をして歳月を過ごし、やっぱり請求しようと動いたけど遅かった、なんて話もある。
少しでも気になる場合は、とりあえず調査だけでもやったほうがいい。調査は無料だし、損することは何もないから。
「やっぱり早く動くべきだった」と後悔しないためには、それしか方法がないんだ。