電話やWEBだけで過払い金がどのぐらい発生しているのかを診断してくれる事務所があります。
テレビCMでも5分ほどのお電話で無料診断しますとよく流れていますし、WEBでも1分で診断します等書いているサイトが多々ありますので利用されている人は多いようです。
しかし、色々とトラブルも多いようですので以下を参考にしてください。
無料診断には電話での質問に答えるものやメールで必要事項を送信したり、WEB上で必要項目を入力することで算出されるものがあります。
中にはWEB上で携帯電話番号を入力すると、すぐに電話がかかってきて結局電話での診断をするなんてものもあります。
簡易診断は基本的に、業者名と借入額、借入年数からおおよその過払い金の金額を算出しています。
業者名
借入額
借入年数
診断結果
どこの事務所も大手の貸金業者であれば「いつ頃まで違法な利息で貸し付けを行っていたのか」、「当時の利息は何%だったのか」が経験上わかりますので、その経験をもとに診断結果を算出しています。
当サイトを運営している相澤法務事務所のHPでも「過払い金ちょいチェキ」という過払い金の簡易的な診断ツールがあります。
ちなみに過払い金請求だけでなく、借金がどのぐらい減るのか?
自分にはどの債務整理手続きがいいのか?
という債務整理の簡易診断なんてものもあります。
過バライ金の請求にかかる料金はいくら?依頼費用や相談費用の相場を紹介 | 司法書士法人相澤法務事務所
過バライ金の返還請求を希望する場合には、専門家に依頼することになるため依頼料が気になります。相談するだけでも費用がかかることがあるので、依頼費用を支払えるか不安に感じている人もいます。依頼費用や相談費用の相場など過バライ金の返還請求にかかる費用の支払い方について詳しく解説します。
無料診断は電話で聞いた内容やWEB上で入力された情報をもとに過払い金を試算しているだけの、あくまで概算の金額になります。
聞き取りが甘い事務所の診断だと事前の無料診断では、過払い金が発生していると言われたから依頼したのに、結果として過払い金は発生していなかった・・・なんてこともあるようです。
最悪の場合、「過払い金で借金がなくなりますよ!」と言われたから依頼したのに、結果は借金が残りブラックリストに載ってしまった・・・なんて結果になることも考えられます。
引き直し計算の結果、借金が残る場合は過払い金請求ではなく、残金を任意整理することになります。
任意整理を行うと信用情報に事故情報として登録される=ブラックリストに載ることになります。
過払い金請求におけるリスクとは?
過払い金請求は専門家に任せておけば、安心して取り戻すことができるだろうと考える人も多いかもしれませんが、実はそこにはいくつかのリスクも隠れています。取り戻せるはずのお金を取り戻せなかったり、取り戻しても手数料等で相殺されてしまったり、そのようなことのないよう詳しくご紹介します。
色々な事務所の診断を受けて、過払い金の額が1番多い診断結果をだした事務所を選ぶ人もいらっしゃるようですが、最終的に必ず行うことになる引き直し計算の結果はどこの事務所でも同じ計算結果になりますので、無料診断で過払い金が多い診断結果をだした事務所に行く意味はありません。
むしろ最初に多額の金額を伝えられ期待して待っていたら、実際はあまり過払い金が発生していませんでした・・・ということでは信頼を失ってしまいます。
※良心的な事務所の無料診断なら過度な期待を与えないためにも、大げさな金額は伝えないものです。
無料診断を顧客獲得のための営業手段にしている事務所も多いですので、一度無料診断を受けたらその後頻繁に「早く請求したほうがいいですよ!」と営業の電話を何度もかけてくる事務所もあるようです。
何度もかかってくる営業の電話が嫌になり、その事務所には依頼せずに別の事務所に相談をしたという方も多数いらっしゃいます。
2024年最新!過払い金の相談 どこに相談する?
過払い金請求!プロが直伝!!2024年過払い金の相談をどこにすべきか完全解説 インターネット上の口コミで過払い金の相談場所を決めてはいけない?2024年過払い金のおすすめ・人気の司法書士・弁護士はどこにいる?相談無料は当たり前?比較対象は手数料相場?ご相談は司法書士法人相澤法務事務所まで。
過払い金が発生しているかどうかは当時の利息がわかればある程度診断可能ですが、引き直し計算を行わないと正確な金額はわかりませんし、その後の事情により過払い金が発生していたとしても取り戻すことができない場合もあります。
いつから取引を開始したかの入力項目がなく、金額と借入年数のみの入力で診断結果が出るサイトがありますが、それだとあまりあてになりません。
※どこの業者も2007年頃に過払い金が発生しない利息に見直しているので、2007年前後に借り始めたという場合は全く過払い金が発生していないのに、過払い金が発生しているという内容の診断結果になってしまう可能性があります。
完済から10年経っていると過払い金は時効になり取り戻すことができなくなります。
また、一度完済してしばらくした後に再度借入を開始したような場合に、途中の完済した日から10年経過していると途中完済時点までの過払い金が時効になってしまう可能性もあります。
2005年に完済、2008年から再度借入した場合2005年までの取引で発生した過払い金は時効になる可能性がある
過払い金が発生しているのに回収が難しくなる原因をまとめると
過払い金の時効
分断による時効
私的和解
上記があると過払い金の回収が困難になります。
過払い金請求の10年の時効について押さえておきたいポイント
過払い金が戻って来ない原因の一つに時効があります。しかし、時効については間違った認識をされている方も多いです。10年の時効の起算点はいつになるのか等を誤った情報で勘違いしないように過払い金請求をする場合の時効についてのポイントを紹介します。ご相談は司法書士法人相澤法務事務所まで。
最終的にはやはり業者から「取引履歴」を取り寄せて、引き直し計算を行って調査しないと正確な金額や上記のような事情は把握できません。
※引き直し計算の方法としてはご自身で取引履歴を取り寄せて引き直し計算をすることもできます。
また、事務所によっては弁護士司法書士の専門家が履歴を取り寄せ引き直し計算を行い、結果過払い金がなかったという場合には費用がかからないという無料で調査を行っている事務所もあります。
過払金は自分で計算できる!引き直し計算で請求額の有無を確認しよう | 司法書士法人相澤法務事務所
過払い金があるなら請求したいけど、計算方法がわからないという人もいるでしょう。 自分でも計算できますが、計算方法を間違えると返還額が少なくなることもあり、さらには返還の請求自体を拒否されてしまうリスクがあります。 本記事を通して計算方法を学び、正しく請求できるようになりましょう。
過払い金無料診断の問題点について解説しましたが、通常の引き直し計算には数週間くらいの時間がかかりますので、気軽におおよその過払い金の金額がわかるという点では無料診断は非常にメリットがあり便利ではあります。
簡易診断は過払い金が発生しているかどうかを確認するための参考程度に行って、金額は引き直し計算結果がでるまではあまりあてにしない!というぐらいのお気持ちで利用されるのがいいかと思いますね。
過払い金の請求は時効に注意!払い過ぎた利息を確実に取り戻そう
自分が取引していた貸金業者に過払い金の請求をしようと思っている人は、時効に注意しなければなりません。 今回は、払い過ぎた利息を確実に取り戻せるように、過払い金を請求する際の大切なポイントを紹介します。